(6)優雅さの裏にあるもの

私が音楽療法の企画を始めた頃、どのように企画をしたら良いのか、パンディジに一から詳しく聞いていた。ある時、ある方が、音楽療法を企画してくださったことがあった。それまで、パンディジの自宅で音楽療法を行ってきたのだが、始めて自宅以外の場所で音楽療法を行うことになった。

その時、パンディジが言ったことは、「音楽療法が始まる1時間前にその場所に着いていたい。途中の車が混んだり、何か事故で時間通りに着けないと、あせってしまうので、早く着いていたい。」

また、ダルシャナム代表でパンディジの奥様のプージャさんは、「タクシーに乗って、ドライバーの人が道を知らない場合も過去にあったので、必ず行く前に道を調べてから行くことにしている」と言うので、行く前に地図を調べ、自分で道順を書いた地図を作って持って行った。シタールを持って移動するのに、タクシーを利用することが多かった。これ以降、サラデシュムク家の人と行動する時は、必ず地図を作ることになった。後には、グーグルの地図より、私が書いた地図のほうがわかりやすいとまで言われ、地図制作は私の担当になってしまった。インド人はよく時間にルーズと言われているが、サラデシュムク家の人はそのようなことはなかった。

そして、行く先で外食をする場合は、近くのレストランを予め調べた。行った先でレストランを歩いて、探したりすることはしないようにとも言われ、地図を作り、レストランも調べてから出かけた。タクシーに乗っても、途中で迷うようなこともなく、また、食事をするため、レストランを探して、歩き回ることも一切なかった。

また、用事のついでに、どこかに行って、別の用事を済ませてはいけないとも言われた。一つのことに集中するためである。色々な用事を一度に済まそうとすると、時間が間に合わなくなって、あせったり、また、ミスをしたりすることがあるので、そのようなことがないようにするためである。

これらは全て、パンディジのお父様のサラデシュムク・マハラジから教えられたものであった。マハラジは大変優雅な方だったと言われている。優雅に見えるその裏には、周到な準備があってこそ、優雅に行動ができるのではないだろうか。

 

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